この歴史的CMを手掛けたのは、後に数々の名作映画を世に送り出す若き日の大林宣彦監督である。大林監督は単なる商品の説明映像ではなく、短編映画のような詩情と叙情性を映像の中に閉じ込めた。夕陽が沈む広大な風景とブロンソンの表情の対比は、当時の日本のテレビ画面にはあまりにも美しく刺激的だった。
さらに背景で流れるジェリー・ウォレスのカントリーソング「男の世界(Lovers of the World)」が、その世界観を完璧なものへと昇華させた。哀愁を帯びたメロディと朗々と響く歌声は、マンダム「男の世界」CMのアイコンとして今なお語り継がれており、映像と音楽が奇跡的な融合を果たした名作として高く評価されている。