「会話の肯定文ではa lot of」という原則がある一方で、文構造が否定文や疑問文に変化した途端、manyやmuchが主導権を握ります。
例えば、「友人はあまり多くありません」と伝える場合、ネイティブは自然に「I don't have many friends.」と口にします。「Do you have many questions?(質問はたくさんありますか?)」も非常にスムーズです。否定文や疑問文では、数量が存在するかどうか、あるいは上限に達しているかを客観的に問う性質が強まるため、manyの持つ「客観的な数値の吟味」という語感が完璧にフィットするからです。否定文で「I don't have a lot of friends.」と言うことも可能ですが、こちらは「たくさんというほどではない」といった部分否定的な柔らかい響きを帯びることがあります。
さらに、ビジネス報告書、プレスリリース、学術論文といった「フォーマルな書き言葉」の世界では、評価が完全に逆転します。公的な文書でa lot ofを連発すると、稚拙で主観的なレポートと見なされかねません。
- 公式発表・論文の書き言葉:「Many companies have adopted remote work policies.」(数多くの企業が採用している)
- TOEIC頻出の格調高い表現:「a large number of participants」や「numerous studies」など、客観性と威厳を持たせた数量形容詞が好まれる。
書き言葉では、感情の乗らない客観的データとしての「多さ」が求められるため、manyやさらに専門性の高い表現が最前線に立ちます。