開発を手掛けたゲームフリークと、販売を担った任天堂による挑戦は、単なるゲームの枠を超えて広がっていく。アニメ放送の開始とともに、キャラクターが画面狭しと動き回るようになると、徐々に足が長くなり動きやすさを意識したスマートなデザインへとマイナーチェンジが図られた。
世界的な大ヒットに伴うアニメ・ゲームメディアミックスの爆発的拡大は、キャラクターの表情やアクションの幅を広げる必要を生んだ。時代の要請に合わせて洗練されていった進化の軌跡があるからこそ、逆に創業期の無骨で愛くるしい「原点」のデザインが、ピカチュウというアイコンの歴史的資料としても特別な価値を帯びるようになったのだ。