Q1:全国の公立学校で鯨給食が完全になくなったのは具体的に何年ですか?
A1:制度として法律で禁止されたわけではありませんが、1982年のIWC商業捕鯨モラトリアム採択を受け、日本が商業捕鯨から撤退した1987年(昭和62年)度をもって、全国的な月間標準献立からは完全に姿を消しました。
Q2:昭和の給食で鯨肉が多用されていた最大の理由は何ですか?
A2:戦後の深刻な食糧難の中、牛肉や豚肉に比べて圧倒的に安価であり、なおかつ子どもの成長に不可欠な動物性タンパク質と鉄分を豊富に含んでいたからです。文部省(当時)やGHQの学校給食再開計画において、脱脂粉乳と並ぶ栄養補給の最重要品目に指定されていました。
Q3:なぜ「鯨の竜田揚げ」は冷めると固くなっていたのですか?
A3:鯨肉(赤肉)は筋肉繊維が非常に緻密で脂肪分が0.4%前後と極めて少ないため、熱を通しすぎると水分が抜けやすい性質を持っています。昭和時代の調理現場では衛生基準を満たすため十分に火を通す必要があり、配膳から喫食までに時間が経つことで繊維が収縮し、独特のゴムのような硬さになってしまいました。
Q4:現在の小学生が学校給食でクジラを食べるチャンスはありますか?
A4:全国一律ではありませんが、十分にあります。捕鯨ゆかりの地である山口県下関市や和歌山県太地町、長崎県、宮城県石巻市などの公立校では、年間数回の「郷土食育給食」として提供されています。また、近年では東京都や神奈川県などの一般都市部でも、食育イベントとして年1回程度スポット導入する学校が見られます。