のし餅とは?切り餅との違いや失敗しない切り方のコツと保存術

のし餅とは?切り餅との違いや失敗しない切り方のコツと保存術

のし餅とは?切り餅との違いや失敗しない切り方のコツと保存術について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

手作りののし餅を極上の味覚体験へと引き上げる、調理技術と食文化のリアルを検証します。

プクッと香ばしく膨らむ「のし餅の美味しい焼き方」

のし餅を焼く際、横から不格好に餅が破裂して網にくっついてしまった経験はないでしょうか。美しく香ばしく焼き上げるプロのコツは「上面に十字の隠し包丁を入れること」です。

  • オーブントースターの場合:あらかじめトースターを2分予熱しておきます。餅の表面中央に深さ2〜3mmの十字の切れ目を入れ、アルミホイルを敷いて焼きます。熱で膨らむ圧力が十字部分から逃げるため、中央が富士山のように均一に美しく膨らみ、外はパリッと中はとろける食感に仕上がります。
  • フライパン調理の場合:フッ素樹脂加工のフライパンにクッキングシートを敷き、フタをして弱中火でじっくり両面を蒸し焼きにします。油を使わずに均一なキツネ色の焼き目がつき、驚くほどふっくらと仕上がります。

お正月のお雑煮におけるのし餅の存在感

のし餅とお正月の雑煮の関係性は、地域ごとの食文化を色濃く反映しています。東日本の雑煮は、昆布と鰹節、または鶏ガラで取った澄まし汁に、下茹でせず香ばしく焼いた切り餅(角餅)を投入するのが王道です。大根、人参、里芋、そして青みに小松菜を添え、鶏肉の旨味を吸わせたお雑煮は、角餅のエッジが汁にとろけ出し、絶妙なコクを生み出します。

一方、西日本のように白味噌仕立ての汁で柔らかく煮込むお雑煮には、煮崩れしにくい丸餅が選ばれてきました。のし餅から切った角餅を煮込み雑煮に使う場合は、一度トースターで表面にしっかり焼き目をつけてから汁に入れると、ドロドロに溶け崩れるのを防ぐことができます。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。