のど自慢の日曜生放送に出場できるのは、わずか20組程度。しかし、土曜日に行われる予選会には約200組が出場し、その前段階の書類・Web応募には地域によって1,000〜2,000通以上の応募が殺到します。最終的な出場倍率は約50倍から100倍(通過率1〜2%)という狭き門です。
ここで多くの人が誤解しているのが選考基準です。のど自慢は単なる「歌うまコンテスト」ではありません。選考で最も重視されるのは、「地域性・世代の多様性」と「出場者の背景にあるヒューマンドラマ」です。
仮に同じ会場で15人が最新のヒットチャート曲を選曲した場合、どんなに歌が上手くても選ばれるのは1人、多くても2人です。演歌、歌謡曲、J-POP、アニソン、民謡などジャンルのバランスが考慮されるため、人気曲への集中は落選リスクを高めます。
また、ステージ上で響くチューブラーベル(鐘)の判定基準も、純粋な音程の正確さだけでなく、本人の一生懸命さや会場の一体感を総合して秋山気清さんをはじめとする奏者がその場で即座に響かせています。合格の「カランコロンカラン〜」を鳴らすためには、技術を超えた情熱が不可欠です。