土手や造成地の「法面(斜面)」への施工は、平地に比べて重力と雨水による土砂流出のリスクが格段に高まります。法面施工では以下の特別ルールを遵守してください。
1. シートは「上から下」へ展開する
法面でシートを敷く際は、必ず法肩(斜面の最上部)から法尻(最下部)へ向けて縦方向に展開します。横方向に敷いてしまうと、雨水が重なり目に流れ込んでシートが浮き上がり、土砂崩れやシートの滑落を招く危険があるためです。
2. 法肩の「巻き込み埋設(溝掘り)」
法肩の上部に深さ20cm・幅20cmほどの溝を掘り、シートの端をその溝に落とし込んでピンで固定した上で土を埋め戻します。この「アンカー処理」を行うことで、上部からの雨水流入と強風によるシートの引き剥がしを強固に防ぎます。
3. ピン間隔は「50cm格子」に高密度化
斜面では土壌が柔らかく、平地よりもピンが抜けやすくなります。固定ピンの長さは通常の15cmではなく20cm〜30cmの長尺ピンを採用し、50cm間隔の千鳥配置(ジグザグ)で打ち込みます。地盤が緩い場合は、先端が広がって抜けにくいスクリュー型ピンや異形鉄筋ピンの導入を推奨します。