ブライス・ダラス・ハワード映画完全ガイド!名作と監督業の真実

ブライス・ダラス・ハワード映画完全ガイド!名作と監督業の真実

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映画ファンの多くが「ブライス・ダラス・ハワード」という名を聞いて真っ先に想起するのは、2015年に幕を開けた『ジュラシック・ワールド』三部作でしょう。テーマパークの冷徹な運営責任者から、傷だらけになりながら恐竜保護活動に身を投じる行動派へと変貌を遂げたクレア役は、全世界累計興行収入で39億ドル(約5,800億円以上)を叩き出した超大型フランチャイズの精神的支柱となりました。

米エンターテインメント誌の特集インタビューにおいて、彼女は過酷な撮影現場でのエピソードを明かしています。生身のダッシュが求められたジャングルの泥道で「ヒールを脱ぐべきか議論されたが、都会で育ったキャリア女性のプライドを視覚化するために敢えて履き続ける選択をした」と述懐。さらにシリーズ後期のギャラ格差問題に対しても、共演者のクリス・プラットが率先して契約見直しに協力した事実を公に語るなど、ハリウッドにおけるジェンダーギャップの是正に対しても毅然としたリーダーシップを発揮してきました。

彼女の原点はアクション大作だけではありません。ニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツで演技を本格的に学んだ後、ブロードウェイの舞台に立っていたところを奇才M・ナイト・シャマラン監督に見初められ、2004年の心理サスペンス映画『ヴィレッジ』の盲目のヒロイン・アイヴィー役に大抜擢されたのが映画界への鮮烈なデビューでした。隔絶された村の秘密に立ち向かう盲目の少女が見せた張り詰めた緊張感と無垢な透明感は、全米映画批評家協会などから「新人離れした表現力」と激賞され、一躍ハリウッドのトップランナーへと躍り出たのです。

さらに2007年の超大作『スパイダーマン3』では、主人公ピーター・パーカーの心を揺さぶる才色兼備のグウェン・ステイシー役を好演。ブロンドヘアに染め上げ、原作コミックの象徴的キャラクターを完璧に具現化した姿は、短時間の登場ながら世界中のコミックファンの記憶に深く刻み込まれました。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。