甘平を初めて手にした方が最も疑問に思うのが、「この薄い皮は手で剥いていいのか」「内側の袋は剥がすべきなのか」という点です。結論から言うと、手で剥くことが可能であり、薄皮(じょうのう膜)は絶対に剥かずにそのまま食べるのが正しい味わい方です。
甘平薄皮食べられるかという問いに対して、プロの柑橘農家や市場関係者は口を揃えて「薄皮ごと食べるのが鉄則」と答えます。甘平の甘平じょうのう膜は、温州みかんと比べても格段に薄く、舌の上でまったく引っかかりません。むしろ、この極薄の膜が果肉の粒をまとめていることで、噛んだ時の心地よい弾力が生まれます。薄皮を無理に剥こうとすると、果汁が溢れて大切な粒感が崩れてしまうため、房ごと口に運ぶのが基本です。
一方、甘平手で剥けるかという点については、外皮が1〜2mm程度と非常に薄いため、手で剥くこと自体は容易です。ただし、果肉と皮がピッチリと密着しているため、普通のみかんのようにヘタ側から勢いよく剥こうとすると、皮が途中でちぎれて細切れになってしまいます。そこで重要になるのが、以下の甘平剥き方のコツです。
【甘平を手で綺麗に剥く2つのコツ】
1. お尻側(果頂部)のくぼみから指を入れる:ヘタの付いている側は皮が硬く締まっています。ヘタの反対側にある中心のくぼみから爪を立てて外側へ広げるように剥くと、皮がちぎれにくく滑らかに剥がれます。
2. 最初に果実を半分に割る「和歌山剥き」スタイル:お尻側の中心から親指を入れ、果実を一気に左右2つに割ります。割れ目から断面の皮をつまんで内側から外側へめくるように剥がすと、薄い外皮もストレスなく一気に剥くことができます。