「最初は服の泥汚れに驚きましたが、子供の顔つきが明らかに引き締まり、たくましくなった」——。実際に子供を通わせる保護者から聞かれたのは、驚きと感謝の混ざった生々しい声だ。学園の森どろんこ保育園では、指示待ちの子供を作らないための「日課なし」という画期的な運用を取り入れている。大人があらかじめ定めたスケジュールに沿って動くのではなく、自分で何をすべきか考え、決断する。その自律心の芽生えこそが最大の魅力だ。
一方で、入園直後の洗礼に戸惑う保護者も少なくない。毎日のように持ち帰る泥だらけの大量の着替え、あるいは裸足で過ごすことによる足の汚れ。「選択と洗濯」の日々に追われるリアルな口コミも散見される。だが、そうした手間を補って余りある成長の実感があるからこそ、園生活に対する保護者の満足度は非常に高い水準を維持している。