中曽根康隆氏のキャリアパスは、名門政治家一家のなかでも際立ってグローバルかつ実務的です。単なる学歴の華やかさにとどまらず、国際金融と公共政策の最前線で培われた専門性がその基盤にあります。
教育環境は、慶應義塾幼稚舎(小学校)から普通部、慶應義塾高等学校を経て、慶應義塾大学法学部法律学科へと進む王道のエスカレーターコースでした。大学時代は学問のみならずゴルフ部などの課外活動にも打ち込み、人脈と人間性を広げました。
大学卒業後、康隆氏は自らの視野を世界へ広げるため渡米を決意します。世界屈指の名門校であるコロンビア大学国際公共政策大学院(SIPA)に進学し、国際関係学の修士号を取得しました。同大学院は各国の外交官や政策立案者が集う超エリート機関であり、ここで培った国際政治の知見と英語力、グローバルな人的ネットワークが現在の外交・安全保障分野での強みとなっています。
大学院修了後はすぐに政界へ進む道を選ばず、世界的な投資銀行であるJPモルガン証券(東京支店)の投資銀行部門に入社しました。大企業のM&A(企業の合併・買収)や資金調達のアドバイザリー業務に従事し、徹底的な数字の管理とハードワークを経験。民間ビジネスの厳しさとスピード感を肌で知るこの数年間が、単なる「机上の政策通」に終わらない実体経済への解像度をもたらしています。
その後、2013年より父・中曽根弘文参議院議員の私設秘書・公設秘書を務め、現場の陳情処理や選挙区対応、国会対策などの泥臭い実務を徹底的に叩き込まれました。満を持して2017年の第48回衆議院議員総選挙に出馬し、比例北関東ブロックから初当選を果たしました。