ビジネスの現場において、上司や取引先の幹部に対して直接「〇〇部長はまさに弊社の重鎮でいらっしゃいますね」と褒めるのは明確なマナー違反(NG)です。
失礼にあたる理由は主に2点あります。第1に、「重鎮」は第三者が客観的に人物のステータスを値踏み・評価する「客観的評価語(三人称表現)」だからです。目下の人間が目上の相手に対して評価を下す構図そのものが、ビジネス序列の上で非礼とみなされます。
第2に、「重鎮」という響きにはどうしても「古株」「年配」「高齢」という年齢的な連想がつきまといます。相手がバリバリの現役意識を持っている場合、「老骨扱いされた」と不快感を与えかねません。
目上の相手を敬い、その功績を称えたい場合は、以下のような品格あるビジネス敬語表現への言い換えが鉄則です。
- 「〇〇様は、私どもの事業を黎明期から力強く牽引してこられた大黒柱でいらっしゃいます」
- 「長年にわたり業界の第一人者として多大なるご貢献を重ねておられます」
- 「社内でも最も厚いご信望を集めておられる先生でございます」