番組が最高視聴率23.6%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録するなど社会現象となった理由は、学校という空間の生々しいリアルをエンターテインメントへと昇華させた企画力にありました。
その筆頭が「未成年の主張」です。校舎の屋上に立つ生徒が、校庭に集まる全校生徒や教師に向かって胸の内を叫ぶこのコーナーは、甘酸っぱい告白から学校へのユニークな不満、家族への感謝まで、10代の等身大の感情をストレートに描き出しました。当時、現場に立ち会った番組制作スタッフの手記によると、「台本による誘導は極力排除し、生徒自身がノートに書き殴った本音をそのまま叫ばせること」に徹底してこだわったと記録されています。
さらに、番組の魅力を倍増させたのがV6のメンバーたちのスタンスでした。当時ジャニーズのトップアイドルでありながら、決して上から目線の指導者としてではなく、生徒たちと対等な「頼れる兄貴分」「共犯者」として現場に溶け込みました。坂本昌行や長野博が見せる包容力、井ノ原快彦の卓越した空気づくり、森田剛と三宅健が生み出す予測不能な笑い、そして当時現役高校生世代に近かった岡田准一の等身大のリアクション。この絶妙なバランスが、学校という敷居の高い現場の緊張を解きほぐす決定打となりました。