屋上ヘリポートから響くプロペラ音は、この病院が県内全域の命を繋ぐ最前線であることを日常的に物語る。秋田県ドクターヘリ運航事業の基地病院として機能する同院では、高度救命救急センターが365日24時間体制で稼働を続けている。県境や白神山地周辺などの遠隔地・へき地から、重篤なショック状態や多発外傷の患者が数十分で搬送されてくる現場だ。
地域医療・救急急性期医療の現場では、1分1秒の判断が生死を分ける。救急外来のトリアージ基準もより先鋭化されており、救急車で来院した場合であっても緊急度判定によって診療順が入れ替わる。重症者を決して見捨てない体制を維持するため、スタッフは常に極限の緊張感の中でオペレーションを回している。