当時の少女たちを最も惹きつけた要素の一つが、バトンガール衣装の圧倒的なファッショナブルさでした。原色を基調としたサテン生地、光を反射するスパンコール、金糸の刺繍、そして頭上に掲げられた大きな羽根付きのシャコーハット。とりわけ、膝下まである真っ白な編み上げブーツとミニスカートの組み合わせは、当時の日常着とはかけ離れた異国情緒とスタイリッシュさを醸し出していました。
昭和レトロパレードの現場では、管楽器の生演奏が轟くマーチングバンド昭和の隊列を先導し、一糸乱れぬフォーメーションでバトンを回転させる姿が観衆を魅了しました。日常にはないキラキラとした世界観は、当時の少女雑誌のグラビアや少女漫画でも頻繁に描かれ、「大きくなったらバトンガールになりたい」と願う子どもたちが全国で急増しました。