ネット上の掲示板やSNSでは、専門学校の募集停止や閉校に対して「経営悪化による倒産ではないか」「不祥事があったのではないか」といった根拠のない憶測が飛び交うケースが少なくありません。しかし、千葉柏リハビリテーション学院の閉校の真相はまったく異なります。
同校を運営していた葵会グループは、全国に多数の病院・クリニック・介護老人保健施設・教育機関(大学、専門学校、看護専門学校)を擁する国内有数のメガ医療法人グループです。医療業界全体で進む「リハビリセラピストの高度専門化」「大卒資格(学士)の需要増加」を見据え、専門学校単体での運営から、大学教育機関への統合・再構築を図る経営戦略の一環として募集停止が決定されました。
医療技術の進歩に伴い、急性期リハビリや地域包括ケアシステムにおける多職種連携では、より広範な教養と研究能力を持つ大卒セラピストが求められる傾向が強まっています。同校の閉校は、こうした時代の要請に合わせた教育体制のスクラップ・アンド・ビルドであり、葵会グループ全体の医療・教育事業が縮小したわけではない点に留意する必要があります。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
千葉柏リハビリテーション学院の歩みや近年の医療教育の変遷を踏まえ、これから理学療法士・作業療法士を目指す受験生が学校選びを行う際の客観的な判断基準をまとめました。
系列病院を持つ専門学校・大学が向いている人:
- 明確な国家試験合格と確実な初期キャリア(就職先の安定)を最優先したい人
- グループ奨学金や返還免除制度を活用し、学費の自己負担を最小限に抑えたい人
- 早期から臨床現場に触れ、実践的なスキルを現場主義で叩き込みたい人
四年制大学(一般大学・総合大学)を検討すべき人:
- 将来的に大学院進学、研究職、教育機関の教員、海外での医療活動を目指している人
- 他学部(看護、栄養、社会福祉など)との幅広い学生交流やキャンパスライフを重視したい人
- 大卒資格(学士)を取得し、医療機関以外の一般企業やヘルスケアビジネスへの転職選択肢も残しておきたい人