逆に、普段レギュラーガソリンを使用しているファミリーカーや、日常の足として活躍する軽自動車にハイオクを入れた場合はどうでしょうか。
結論として、機械的な故障リスクはゼロです。レギュラー仕様のエンジンはオクタン価90前後で正常燃焼するように設計されているため、より耐ノック性の高いハイオクを入れても異常燃焼を起こす心配はありません。
しかし、「愛車のパワーが上がる」「劇的に燃費が伸びる」といった過度な期待は禁物です。レギュラー仕様のECU(エンジン制御ユニット)はハイオクの高いオクタン価を活用して点火時期を進めるマップを持っていないため、加速力や最高出力が目に見えて向上することはありません。
唯一の実質的なメリットは、ハイオクに配合されている清浄剤によるエンジン内部のクリーンアップ効果です。長年走行してカーボンが蓄積した車であれば、数回に1回ハイオクを給油することで吸気系統の汚れが落ち、新車時に近いコンディションへ回復する効果は期待できます。とはいえ、日頃から割高なハイオクを入れ続ける経済的メリットは薄いと言わざるを得ません。