長年ビジネスパーソンに重宝されていた同店が、なぜ2022年6月26日をもって営業を終了したのか。業界関係者の間では複数の要因が指摘されていますが、決定打となったのは働き方の急速なシフトと契約サイクルの重複です。
第一に、コロナ禍を契機とした赤坂エリアのオフィス出社率低下が挙げられます。同店は一般的なロードサイド店舗やメガターミナル駅の大型店と異なり、近隣企業に勤務するビジネスパーソンが昼休みや退社時に立ち寄る需要に大きく依存していました。リモートワークの定着により日中のオフィスワーカー人口が激減したことは、平日の売上に直接的な打撃を与えました。
第二に、インバウンド(訪日外国人観光客)の消失です。周辺に高級ホテルや赤坂サカスなどの観光・宿泊スポットを抱える同店は、免税売上比率も無視できない規模でした。さらに、10年の定期建物賃貸借契約の満了期が近づいていたタイミングとも重なり、ビックカメラグループ全体の都市型店舗ポートフォリオ見直しと採算性の厳格な精査が進められた結果、契約更新を行わず撤退するという経営判断が下されたのが真相です。