一方で、断定口調はビジネスにおいて完全に悪というわけではありません。状況次第では大きな武器になります。
例えば、緊急時のトラブル対応や経営判断の場において、リーダーが「〜かもしれません」「〜だと思います」と曖昧に話していては、組織を牽引することはできません。責任を引き受ける覚悟を持って「この方針で進めます」「私が責任を持ちます」と言い切る断定は、周囲に強い安心感と推進力を与えるメリットを持ちます。
評価される断定と、嫌われる断定の境界線は「主語が自分にあるか、相手にあるか」にあります。
- 信頼される断定:「私はこの案が最善だと判断します」(自分の見解・行動への責任)
- 嫌われる断定:「君の考えは完全に間違っている」(相手の領域への侵害・決めつけ)
適切な自己主張を伴うコミュニケーションとは、自分の責任範囲で言い切りつつ、相手の領域には謙虚に耳を傾ける姿勢を保つことだと言えます。