結論から言えば、中島みゆきは一度も結婚したことがなく、過去も現在も独身である。戸籍上の配偶者がいた事実もない。それにもかかわらず、なぜ「旦那がいるのではないか」「極秘結婚していたのではないか」という噂が絶えないのだろうか。
その背景には、彼女が書く歌詞の圧倒的なリアリティがある。男女の愛憎や深い孤独、家族や生活の温もりをあまりにもリアルに描写するため、「実体験に基づいているに違いない」「陰で支える夫がいるはずだ」と聞き手が錯覚してしまうのだ。ニューミュージックの黎明期から今日まで、J-POPの歴史の中で語り継がれる数々の失恋ソングや情念の歌は、彼女の卓越した人間観察力と表現力の産物にほかならない。