空調機大手ダイキン工業が実施した大規模な実証実験データは、空調運用の常識を大きくアップデートしました。夏の猛暑日における実験結果によると、エアコン 30分外出 つけっぱなしにした場合と、こまめに電源を切った場合では、日中(9:00〜18:00)において「つけっぱなし」の方が消費電力量が少なくなることが確認されています。
この分岐点を分ける最大の要素は「外気温」と「日光による輻射熱」です。
外気温がピークを迎える日中は、わずか30分エアコンを止めただけで壁や床、天井が熱を蓄え、室温が一気に3〜4℃上昇します。帰宅後にエアコンをつけると、部屋の空気を冷やすだけでなく、熱を持った建材全体を冷却しなければならず、コンプレッサーが極めて高い負荷で長時間フル回転を強いられます。
一方で、外気温が下がる夜間(18:00〜23:00)の実験では、30分の外出であっても「こまめに消す」方が電気代が安くなるという逆転現象が起きています。周囲の温度が下がれば熱の侵入スピードが鈍るため、再起動時の電力負荷が日中ほど跳ね上がらないためです。