北海道のサッカー界を理解する上で欠かせないのが、公益財団法人北海道サッカー協会の特殊な組織構造です。日本サッカー協会(JFA)の地域区分において、通常は「関東」「関西」「東北」など複数の都府県が連合して1つの地域を構成します。しかし、北海道は面積の広大さゆえに単独の道協会で1つの地域ブロックを担っています。そのため、トップリーグである「北海道サッカーリーグ」やユース年代の「プリンスリーグ北海道」の主管運営を、HKFAが単独で完結させている点が全国的にも極めて異例です。
北海道サッカー協会 会長と組織概要のデータを紐解くと、道内は札幌、函館、旭川、釧路、十勝、苫小牧、室蘭、小樽、空知、北見、網走など全15の地区サッカー協会によって構成されています。人口やクラブチームが集中する札幌地区協会が全国規模の大会運営やエスコートキッズ募集などで先進的な取り組みを展開する一方で、地方協会では少子化と過疎化によるチーム単独編成の困難化という深刻な課題に直面しています。
近年では、公式Instagramアカウント(フォロワー数4,600人超)などを活用し、キッズからシニア、女子、障がい者サッカー(インクルーシブスポーツ)に至るまで、全道規模での情報発信を強化しています。トップからグラスルーツまでを網羅する統括組織として、広域分散型の15地区協会をいかにデジタルとガバナンスで結束させるかが、現体制における最大の命題となっています。