筑駒を志望する上で、一般にはあまり知られていない最大のハードルが「通学区域(出願資格地域)の制限」です。
私立である開成や麻布、灘などは、自宅からの通学時間に問題がなければ全国どこからでも受験可能です。しかし、国立の筑駒は「東京都23区および指定された市町村、埼玉県・神奈川県・千葉県の一部地域」に現住所がある生徒しか出願できません。通学時間が1時間以内であっても、指定区域外に居住している場合は出願資格そのものが得られないという厳格な規則が存在します。
また、入試問題の難易度と傾向も独特です。中学入試では国語・算数・理科・社会の4科目に加えて、調査書(小学校の通知表の評定)が点数化されて合否判定に加わります。算数や理科では単なる難問解法パターン暗記ではなく、「その場でルールを理解し、迅速かつ正確に処理・論述する地頭の柔軟さ」が問われます。どれほど塾で対策を重ねても、ケアレスミス一つで命運が分かれる超高得点勝負となるのが筑駒入試の過酷な現実です。