「蹴球」の読み方は「しゅうきゅう」です。文字どおり「球(ボール)を蹴る」という意味を持つ漢語で、明治時代に西洋から伝来した近代スポーツ「フットボール(Football)」の公式な日本語訳として考案されました。
明治期から大正期にかけての日本では、野球(ベースボール)、籠球(バスケットボール)、排球(バレーボール)、庭球(テニス)といったように、欧米から入ってきた球技に次々と漢字の当て字が作られました。その中で「足を使ってボールを扱う球技」全般に対する統一訳語として定着したのが「蹴球」です。
言葉の成り立ちとしては極めてシンプルですが、当時の知識人たちが「Football」という原語の機能とダイナミズムを漢字二文字に見事に凝縮させた歴史的遺産といえます。