「冷蔵庫の下を掃除するには、中身を全部出して大人二人で本体を引っ張り出すしかない」と思い込んでいませんか。実は、日常的なメンテナンスであれば冷蔵庫を1ミリも動かす必要はありません。その決定的な理由は、冷蔵庫の下に溜まるゴミの9割以上が「乾燥した軽量な綿ボコリ」と「静電気で引き寄せられた微粒子」で構成されているためです。
冷蔵庫の底面と床とのクリアランス(隙間)は、多くの機種でわずか1.5〜3センチ程度しかありません。一般的なフロアモップや掃除機ヘッドは厚みが5センチ以上あるため進入できず、放置されがちでした。しかし、静電気を帯電しやすい素材としなやかな芯材を組み合わせることで、狭小空間のホコリを吸着して絡め取る物理的アプローチが可能になります。
動かさずに汚れを根こそぎ絡め取る代表的な裏ワザが、昔から家事の知恵として語り継がれる「針金ハンガー×ストッキング」です。針金ハンガーを縦に細長くひし形に変形させ、使い古したストッキングやタイツを被せるだけで、厚さわずか数ミリの超極薄クリーナーが完成します。ナイロン製のストッキングは滑らせる摩擦によって強力なマイナス静電気を発生させ、奥に潜む毛玉や細かなチリを磁石のように吸い寄せます。
さらに現在では、100円ショップや日用品メーカーから、しなりに優れたポリプロピレン製のロングプレート型ワイパーが多数市販されています。これらにドライシートを取り付けて隙間に差し込み、奥から手前へ数回スライドさせるだけで、本体を動かす重労働から完全に解放されます。