バンドの舵取りを担うリーダー・常田大希。彼が音楽関係者から「稀代の天才」と評される理由は、クラシックの伝統様式から最先端のクラブミュージック、さらにはグランジロックに至るまで、音楽の全領域を網羅する解像度の高さにあります。
常田は高校卒業後、最難関とされる東京藝術大学音楽学部器楽科チェロ専攻へ進学。チェロ奏者として国際的な評価を得ていた小澤征爾が主宰する小澤国際室内楽アカデミーに参加するなど、クラシック界の若手エリートとして将来を嘱望されていました。しかし、「社会と接続するダイナミックな音楽を作りたい」という衝動から、わずか1年足らずで大学を中退。その後はアンダーグラウンドな環境へ身を投じます。
常田の恐るべき特異性は、ストリートの荒々しさと藝大仕込みの緻密なオーケストレーションを同一のトラック上で同居させられる点です。代表曲『白日』や『Chameleon』、『SPECIALZ』を聴けば明らかなように、転調やテンションコードを多用した複雑怪奇な構成でありながら、サビでは誰の耳にも残る強烈なキャッチーさを放ちます。また、自身が主宰するクリエイティブレーベル「PERIMETRON」や、グローバルプロジェクト「MILLENNIUM PARADE」を同時に牽引し、音源のみならず映像・グラフィック・空間演出までを一気通貫でディレクションする総合プロデュース能力は、従来の邦楽ロックの枠組みを遥かに凌駕しています。