一方で、SNSやキャリアコミュニティの投稿を追跡すると、オンリーワンという言葉に対する懐疑的な意見や誤解も根強く存在します。
知恵袋やキャリア相談の現場で散見されるのが、「オンリーワンを言い訳にして努力を放棄する姿勢」への批判です。「誰もが生まれながらにオンリーワンなのだから、競争や研鑽をする必要はない」という極端な解釈は、個人の成長機会を奪いかねません。
社会心理学の観点から見ても、健全な「自己肯定感と個性」は、自己の内省と他者貢献の実績が積み重なって初めて形成されます。基礎的なスキルや規律を軽視したまま「個性」だけを主張しても、社会的な価値として認められることは困難です。
「ナンバーワンを争う土俵から逃げるための口実」としてオンリーワンを使うのか、それとも「自分の持ち味を極限まで尖らせて代替不可能な価値を作る」ためにオンリーワンを目指すのか。この2つの間には、天と地ほどの開きがあります。