イ・シニョンの役者魂を映画界に見せつけたのが、チャン・ハンジュン監督が手掛けた実話ベースの感動作『リバウンド』だ。廃部寸前の高校バスケットボール部が奇跡を起こす青春群像劇で、彼はかつて天才と謳われながらもスランプに苦しむエース・ギボム役を熱演した。
数ヶ月間に及ぶ過酷なバスケットボール特訓により、本物の選手さながらの肉体を作り上げ、擦り傷だらけになりながらコートを疾走した。端正な顔立ちを汗と悔し涙で歪ませ、勝利への執念を剥き出しにするその姿は、多くの映画評論家から「身体ごと役に没入できる稀有な若手」と絶賛された。スクリーン一杯に広がった彼の泥臭い情熱は、単なる美男子俳優の枠を完全に破壊してみせた。