結論から明確に言えば、杉元佐一は死亡していません。物語のクライマックスとなる五稜郭の戦い、そして暴走する軍用列車の上で繰り広げられた鶴見中尉との死闘において、彼は致命傷とも思える無数の銃創や刺傷を負いました。しかし、激流の海へと転落しながらもアシリパの決死の救助によって引き上げられ、奇跡的に息を吹き返しています。
ではなぜ、Web検索上で「杉元佐一 死亡」という不穏なワードが検索され続けるのでしょうか。その背景には、連載当時のあまりに凄惨な描写があります。最終盤で杉元が受けたダメージは、常人であれば即死、あるいは再起不能と断定されるレベルでした。首筋や胴体を貫かれ、大量に出血しながら戦い続ける姿に、当時の読者コミュニティでは「相打ちエンドではないか」「杉元はアシリパに未来を託して息絶えるのでは」という強烈な不安と憶測が飛び交ったのです。
実際の物語では、半年以上におよぶ過酷な療養生活を経て肉体を回復させました。最終回では白石由竹が残した配当の一部を手に東京へ向かい、親友との誓いを清算。その後、再び北海道のアシリパが暮らすコタン(村)へと戻り、山で狩猟を行いながら干し柿を分け合う穏やかな日常を取り戻しています。