2026年春から初夏にかけての気象データを見ると、3月から4月上旬の気温が平年より高く推移した影響を受け、雑草類の生育速度が大幅に加速している。アレルギー専門医の臨床報告によれば、2026年のカモガヤ飛散ピーク時期は例年より約1週間早い5月上旬〜6月上旬に集中しており、局所的な飛散濃度が前年比で跳ね上がっている地域が目立つ。
東京都内の耳鼻咽喉科クリニックの院長は、取材に対して現場の異変をこう語る。
「スギが落ち着いた5月に入り、ジョギング愛好家や犬の散歩日課者、草野球を楽しむお子さんを中心に急激な悪化例が急増しています。皆さん一様に『スギの薬が切れたせいだ』と思い込んでいますが、検査をするとイネ科抗体値が跳ね上がっている。原因は運動コースである河川敷の未除草地です」
SNSやネット掲示板上でも「多摩川の土手を走った直後から呼吸が苦しい」「会社の近くの空き地を通り抜けただけで目が真っ赤になった」といった悲鳴が散見される。カモガヤは足元から腰の高さに花穂を広げるため、走る・自転車に乗るといった行動で直接花粉を巻き上げ、大量吸引するリスクが極めて高い。晴れて風が強い日の午前中(開花時刻)および夕方(乾燥して風が舞う時間帯)に河川敷や未除草の空き地に立ち入る行為は、防護なしには極めて危険だ。