東京ベイ・浦安市川医療センターの最大の強みは、公益社団法人地域医療振興協会(JADECOM)が掲げる「断らない医療」を具現化する北米型ERシステムと、それを支える専門内科・外科の有機的な連携にあります。
日本の多くの大学病院や総合病院では、救急患者を各診療科の当直医が個別に診察する「各科相乗り型当直」が一般的です。これに対し、同院が採用する北米型ERでは、あらゆる救急患者を救急専従医(ERフィジシャン)がまず一括して受け入れ、初期蘇生とトリアージ、初期診断を迅速に行います。その上で、高度なカテーテル治療が必要な場合は循環器内科へ、原因が多岐にわたる複雑な病態は総合内科へ、外科手術が必要な場合は消化器外科や心臓血管外科へと即座にバトンタッチする仕組みが完成しています。
同院の救急搬送受入実績は年間約1万件前後で推移しており、千葉県内でも屈指の受入数を誇ります。特に循環器内科(ハートセンター)は24時間365日の緊急心臓カテーテル治療体制を敷いており、ドア・トゥ・バルーン時間(来院から血管再開通までの時間)の短縮において全国トップレベルの水準を維持しています。また、総合内科は複雑な基礎疾患を抱える高齢患者や診断困難症例に対して網羅的なアプローチを展開し、不要な多科受診を防ぐハブとしての機能を遺憾なく発揮しています。