大相撲の番付社会において、大関という地位は極めて特別な扱いを受けます。関脇以下の力士は1場所でも負け越せば即座に番付が下がりますが、大関には地位を守るための猶予期間が設けられています。それが「カド番(角番)」と呼ばれるシステムです。
大関が本場所で負け越す(8敗以上、または初日からの休場・途中休場)と、その翌場所は自動的にカド番となります。カド番の場所で8勝以上の勝ち越しを決めればカド番を脱出して大関の地位を維持できますが、再び負け越すか休場した瞬間に大関陥落(関脇への転落)が正式に決定します。つまり、現行の大相撲の降格ルールでは「2場所連続の負け越し」が大関陥落の絶対条件となっています。
昭和33年から昭和44年までは「3場所連続負け越しで陥落」という規定だった時期もありましたが、土俵の緊張感と看板力士の品格を保つため、昭和44年(1969年)7月場所以降は現在の「2場所連続」ルールへと厳格化されました。