連載開始直後から、出版業界内外では激しい議論が巻き起こった。「痛ましい事件を商業漫画のネタにするのか」という批判の声が上がる一方で、「少年犯罪の深層にある闇を直視させた」と評価する意見も相次いだ。過激な表現に対する風当たりが強まる中、編集部と著者は作品の社会的意義を問い続けた。
本作が時を経ても単なる暴露本として消え去らなかったのは、犯罪を犯す側・巻き込まれる側の双方にある「弱さ」と「無力さ」を逃げずに描ききったからだ。単に犯人を怪物として切り捨てるのではなく、一歩間違えれば誰もが加害者や傍観者になり得る恐怖を突きつけた点において、本作は一連の実話系作品の中でも特筆すべき社会派漫画としての地位を確立するに至った。