オリエンタルラジオの経歴は、日本のお笑い史においても極めて異例のジェットコースターのような軌跡を描いています。2004年、NSC(吉本総合芸能学院)東京校10期生の在学中にリズムネタ「武勇伝」で鮮烈なデビューを飾り、翌2005年には史上最速で冠番組を持つなど、瞬く間に社会現象となりました。
トレンディエンジェル、はんにゃ、フルーツポンチといった実力派が揃う同期芸人の中でも、そのスピード感は群を抜いていました。しかし、デビュー直後の爆発的ブームは長く続かず、数年後にはレギュラー番組が次々と終了する「最初の挫折」を味わいます。テレビ業界の残酷な洗礼を受けた二人は、そこから驚くべき変貌を遂げました。
藤森さんが生み出した「チャラ男」キャラクターが大ブレイクを果たし、コンビは再び脚光を浴びます。さらに2016年にはダンス&ボーカルグループ「RADIO FISH」を結成し、楽曲『PERFECT HUMAN』で『NHK紅白歌合戦』への出場を果たしました。お笑い芸人の枠組みを自ら破壊し、三度目の大ブレイクを掴み取ったこの成功体験が、後の吉本独立と現在の自由な活動スタイルへの強固な自信へとつながっています。