本店からの機能移転が進んだ結果、現在の館内はどのように変貌を遂げたのでしょうか。「アイシティ21 井上百貨店 統合」の成果が最も顕著に現れているのが、1階の食料品売り場と特設ギフトサロンです。従来から定評のあった生鮮食品ゾーンに加え、駅前本店で熱烈な支持を集めていた全国の銘菓銘品コーナーや高級洋菓子ブランド、贈答品需要に応える百貨店ならではのカウンターが見事に移植されました。
「アイシティ21 リニューアル 現在」のフロアマップを確認すると、単なる売り場の詰め込みではなく、明確なゾーニングの再構築が行われていることが確認できます。低層階には百貨店クオリティの上質なライフスタイル提案ゾーンや特設サロンを配置し、2階・3階にはファミリー層やシニア層の日常着、生活雑貨、大型書店を整然と配置。刷新されたアイシティ21 テナント一覧を俯瞰すると、従来の総合スーパー的な雑多感が薄れ、「ワンランク上の郊外型デパートメントストア」としての統一感が打ち出されています。
店舗運営本部が主導したこの大改修では、外商顧客向けの専用ラウンジや商談スペースも新設されました。中信エリア全域に根を張る井上の顧客基盤を郊外で確実に繋ぎ止めるための設計であり、地方百貨店が直面する「駅前撤退・郊外シフト」の先進的なモデルケースとして業界内でも注目を集めています。