芥川賞作家・奥泉光の現在と代表作!圧倒的筆力と文芸漫談の魅力に迫る

芥川賞作家・奥泉光の現在と代表作!圧倒的筆力と文芸漫談の魅力に迫る

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1956年に山形県で生まれた奥泉光は、国際基督教大学(ICU)教養学部人文科学科を卒業後、同大学院比較文化研究科博士前期課程を修了しました。西洋文学や思想に対する深い素養は、この青年期の緻密な研究生活によって培われたものです。

1993年に『ノヴァーリスの引用』で第15回野間文芸新人賞を受賞して脚光を浴びると、翌1994年には戦地でのトラウマと鉱物への偏愛が交錯する傑作『石の来歴』で第110回芥川賞に輝きました。華々しい文壇デビュー以降も、寡作に陥ることなく意欲的な作品を次々と世に送り出します。

また、作家活動と並行して長年力を注いだのが後進の育成です。近畿大学文芸学部の教授として長きにわたり教鞭を執り、創作指導や文学理論の講義を通じて多くの若き表現者を育て上げました。フルート奏者としての顔も持ち、音楽への深い造詣が作品のリズムや構成に色濃く反映されている点も、奥泉光という作家を語る上で欠かせない魅力です。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。