盛岡商業の全国制覇を語る上で欠かせないのが、チームを頂点へと導いた名将・斎藤重信監督の存在です。斎藤監督はかつて遠野高校を率いて第70回大会で準優勝を果たすなど、長年にわたり岩手県の高校サッカーを牽引してきた「東北の知将」でした。
徹底した基本技術の習得と、走力・メンタルを極限まで高める情熱的な指導スタイルは、全国の舞台で数々の番狂わせを起こしてきました。「雪国だから勝てないという言い訳は通用しない」という信念のもと、グラウンドに積もった雪を踏み固めて練習に励んだエピソードはあまりに有名です。
盛商での定年退職後も、斎藤監督はアドバイザーや後進の指導に当たり、岩手県全体のサッカー競技力向上に心血を注ぎました。高齢となった現在でも、岩手県サッカー界の重鎮としてその発言や哲学は尊重され続けており、斎藤監督の薫陶を受けた数多くの門下生が各地で指導者として花を咲かせています。