首都圏屈指の規模を誇るUDトラックス上尾工場は、敷地面積約33万平方メートルにおよぶ巨大な生産・開発複合拠点です。かつての日産ディーゼル工業時代から培われたディーゼルエンジン技術と車体組立技術が結集しており、国内外の物流を支える大型トラック「UDトラックス クオン 製造ライン」および中型トラックの最終組立を一手に担っています。
ボルボ・グループ時代を経て、UDトラックスがいすゞ自動車と統合を果たしたことで、上尾工場が果たす役割はさらに高度化しました。いすゞグループの大型商用車戦略において、上尾工場は先進安全技術や電動化(EVトラック)、自動運転実証の先行開発拠点として位置づけられています。関係者への取材によると、両社の生産ノウハウが融合したことで、ラインのタクトタイム(作業時間配分)の最適化や治具の人間工学的見直しが進み、従来型の「重労働」から「精密制御型の組立」へと現場の質的転換が図られています。
また、同敷地内にはブランドの象徴的施設である「UDトラックス 上尾 エクスペリエンスセンター」が併設されています。ここには専用のテストコースや歴史的ヘリテージ車両、最新の安全技術デモ装置が完備されており、国内外の顧客や関係省庁の視察を受け入れるグローバルショーケースとしての顔も持ち合わせています。