スーパーの海藻コーナーで隣り合って並ぶ「青のり」と「あおさ」。見た目が似ているため混同されがちですが、植物学的な分類も風味の特性もまったく異なる海藻です。
本物の青のり(主にスジアオノリやウスバアオノリ)は、細い糸状の形状をしており、海藻類の中でもトップクラスの圧倒的な芳香を誇ります。収穫量が限られるため希少価値が高く、価格も比較的高価に設定されています。
一方、一般的に「あおさ」として流通しているものの多くは「ヒトエグサ」という種類です。葉が平らで幅広く、青のりに比べると香りは穏やかですが、汁物に入れた際のとろみとなめらかな舌触りが際立ちます。
澄んだ上品な香りと繊細な口当たりを追求するなら「青のり」、スープ全体にとろみとボリューム感を出したいなら「あおさ」というように、仕上がりの好みに応じて使い分けるのが通の楽しみ方です。