綾瀬はるかの映画キャリアを俯瞰すると、大きく3つのフェーズに分類されます。初期の2000年代は『世界の中心で、愛をさけぶ』(TBSドラマ版で脚光を浴びた直後)や『僕の彼女はサイボーグ』(2008年)、『おっぱいバレー』(2009年)など、天真爛漫な魅力やコメディエンヌとしての才覚が際立つ作品群で知名度を全国区に押し上げました。
続く2010年代は、大ヒットドラマの劇場版『映画 ホタルノヒカリ』(2012年)で親しみやすいキャラクター像を決定づける一方、是枝裕和監督の『海街diary』(2015年)において長女・幸役を熱演。第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞し、静謐で内省的なリアリズム演技の評価を確固たるものにしました。さらにロマンスファンタジーの名作『今夜、ロマンス劇場で』(2018年)では、モノクロ映画のヒロインという高難度の役柄を演じ切っています。
そして2026年代以降は、『奥様は、取り扱い注意』(2026年)や東映70周年記念大作『レジェンド&バタフライ』(2026年)、行定勲監督のハードボイルド『リボルバー・リリー』(2026年)、さらには心揺さぶるロードムービー『ルート29』(2026年)に至るまで、驚異的な身体能力を駆使したアクションと、人生の陰影を表現する深みのある演技を両立。2026年現在も日本映画界を牽引する唯一無二の存在として君臨しています。