医療機関の評価を調べる際、口コミサイトやSNSでは相反する意見が散見されます。済生会千里病院において最も際立つのは、千里救命救急センターを擁する高度急性期医療への絶大な信頼です。1992年に日本で初めて本格導入されたドクターカーの運用実績をはじめ、一刻を争う重症患者の受け入れ体制に関しては、「救急搬送で迅速に処置を受け、一命を取り留めた」「医師と看護師の的確な連携に深く感謝している」といった極めて高い評価が集まっています。
一方で、Googleマップや医療系掲示板などの口コミでは、「外来の待ち時間が長い」「検査の案内が慌ただしい」「紹介状がないと受診のハードルが高い」といった指摘も見受けられます。この評価のギャップが生じる背景には、同院が果たすべき医療機能の役割が関係しています。
厚生労働省が進める医療機能の分化・連携方針に基づき、済生会千里病院は「高度急性期・急性期医療」に特化した地域医療支援病院として位置づけられています。風邪や日常的な慢性疾患の初期治療を行う一般診療所(クリニック)とは異なり、専門的な検査機器や高度な手術、緊急入院を必要とする患者を最優先で治療する構造になっているためです。