プロ直伝!極上しっとりカステラの作り方と失敗ゼロの黄金比

プロ直伝!極上しっとりカステラの作り方と失敗ゼロの黄金比

プロ直伝!極上しっとりカステラの作り方と失敗ゼロの黄金比の詳細解説を解説します。専門的な知識がチェックできます。

「家にある材料で極上の味に?」という疑問に対し、製菓理論の観点から導き出される答えは明白です。カステラはベーキングパウダーなどの膨張剤を一切使わず、全卵の起泡力と糖分の保水力のみで焼き上げる伝統菓子です。そのため、材料の配合比率(ベーカーズパーセント)が仕上がりの約8割を決定づけます。

プロの現場で用いられる伝統的な黄金比は、「卵:砂糖:粉類=100:100:60」を基準とし、そこに全体の約15〜20%に相当する液体甘味料(蜂蜜や本みりん)を加えて水分保持力を高めます。砂糖の比率が一般的なスポンジケーキよりも圧倒的に高い理由は、甘み付けだけでなく、卵の気泡を熱凝固から守り、水分を抱え込ませるためです。

また、多くの人が陥りがちなパサつきの原因は、焼成後の「粗熱の取り方」にあります。焼き上がったカステラをそのまま網の上で冷ますと、内部の水分が湯気となって空気中に逃げてしまいます。焼き上がり直後の熱い状態で天面にオーブンシートを当て、型ごとひっくり返してラップで完全に密閉することこそが、カステラをしっとりさせる最大のコツです。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。