近年、テレビ番組『ガッテン』のアーカイブや『NHK健康チャンネル』、さらにはYouTubeの解説動画に至るまで、数多くのライフハックが発信されている。動画クリエイターが実演するユニークな抽出法は数百万回再生を記録することも珍しくないが、医学的な見地から見た安全性はどうなのだろうか。
医療・ヘルスケアの現場で診療にあたる皮膚科専門医らは、これらの民間療法について「メカニズムを正しく理解した上で、浅いトゲに限定して試す分には有効」と評価している。特に皮膚を湿潤させて角質を緩める手法は、無理に毛抜きで引っ張るよりも周囲の健常組織を傷つけにくい。
一方で、医師たちが強く警鐘を鳴らすのは「火であぶった針で皮膚をえぐる」「コインを押し当てて無理やり絞り出す」といった古典的かつ粗暴な手法だ。組織を挫滅させて内出血を起こしたり、針の煤(すす)や雑菌が皮下に残って外傷性刺青のような色素沈着を残したりする恐れがある。情報の真偽を見極めるリテラシーが欠かせない。