数千人規模の熾烈なオーディションを勝ち抜き、彼女が手にしたのは映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』に登場するラベンダー・ブラウン(Lavender Brown)の座だった。主人公の親友であるロン・ウィーズリーを演じたルパート・グリント(Rupert Grint)とのコミカルでどこか息苦しい恋愛模様は、ダークさを増していたシリーズ後半において異色のハイライトとなった。
ワーナー・ブラザース(Warner Bros.)が手掛けたメガヒット作への出演は、無名に近かった彼女の日常を一変させた。巨大なファンタジー映画のセットで過ごした日々は貴重な財産となったものの、同時に彼女をひとつの固定化されたイメージへと縛り付けることにもなる。型にはめられることを嫌った彼女は、撮影終了後、自らの手でゼロから物語を紡ぎ出す道を選んだ。