ネット上の口コミでは「掃除が圧倒的に楽になった」という絶賛がある一方、「外してみたら中のシロッコファンが油まみれだった」という落胆の声も散見されます。この評価の分かれ目は、換気扇フィルターが捕集できる汚れの粒径と、調理時に発生する油煙の性質にあります。
揚げ物や炒め物を行う際、空気中には直径1〜10マイクロメートル程度の微細なオイルミスト(油煙)が立ち上ります。大手100円ショップで販売されているレンジフードフィルター100均アイテムの多くは、薄手のポリエステルやポリプロピレンを主原料とした不織布で作られています。この不織布は、大粒の油滴や空気中の綿ホコリをキャッチする性能には長けているものの、繊維の隙間をすり抜ける極小のオイルミストまでは完全に捕捉しきれません。
実際の検証テストや利用者の声を総合すると、換気扇フィルター油汚れ防止効果として期待できるのは「金属フィルター表面のギトギト汚れを約60〜70%ブロックする」レベルです。金属製スロットフィルター自体のベタつきは劇的に防げるため日々の拭き掃除は格段に楽になりますが、内部のシロッコファンや換気ダクトへの油の付着をゼロにすることはできません。「内部掃除が完全に不要になる」と思い込んでいると、数年後にファンを取り外した際に厚い油膜と対面することになります。