Q1:血管炎の確定診断にはどのような検査が行われますか?
A1:多角的なアプローチが必要です。血液検査では炎症マーカー(CRP、赤沈)の急上昇や自己抗体(MPO-ANCA、PR3-ANCA、抗核抗体など)を測定し、尿検査で腎病変(潜血・蛋白)を捉えます。さらに病変部を直接採取する「皮膚生検」や「腎生検」による病理組織学的確認が最も確実な診断基準となります。大型血管炎が疑われる場合は、造影CT、MRA、血管エコー、PET-CT検査で大血管の壁肥厚や狭窄を画像化します。
Q2:血管炎は他人にうつる病気(感染症)ですか?また遺伝しますか?
A2:血管炎は他人に感染する病気ではありません。他者への感染リスクは完全にゼロです。また、単一の遺伝子異常によって親から子へ必ず遺伝するような遺伝病でもありません。免疫応答に関わる遺伝的素因が背景にある可能性は指摘されていますが、感染症や薬剤、環境因子などの複数のトリガーが重なって後天的に発症する疾患です。
Q3:血管炎と診断されたら、日常生活や仕事は続けられますか?
A3:急性期の炎症が強い時期(治療開始から数週間〜数ヶ月)は、入院または集中的な安静加療が必要となります。しかし、適切な治療によって寛解に到達した後は、多くの患者が以前通りの就労や学業、社会生活に復帰しています。ただし、ステロイドや免疫抑制薬を内服している間は免疫力が低下するため、人混みでのマスク着用や手洗いなどの徹底した感染症予防策と、過労を避けるライフスタイルの調整が不可欠です。