「気のおける人」は褒め言葉?正反対の誤用が生む人間関係の落とし穴

「気のおける人」は褒め言葉?正反対の誤用が生む人間関係の落とし穴

「気のおける人」は褒め言葉?正反対の誤用が生む人間関係の落とし穴の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

結論から明かすと、相手を評価する文脈で「気のおける人」を使うのは明らかな誤用であり、本来の意味に照らせば大変な失礼にあたります。辞書が示す気が置けるの意味は、「気遣いや遠慮をしなければならず、打ち解けられない」「油断ができない」というネガティブな心理状態です。決して好ましい人物像を指す言葉ではありません。

一方で、私たちが「心を開いて付き合える親友」を指したいときに使うべきなのは「気のおけない人」です。「相手との間に気を置く(=心の壁や垣根を設ける)必要がない」という否定の形をとることで、初めて「気遣い無用でリラックスできる間柄」という意味になります。

なぜ「置く」という動作が遠慮を意味するのか、その語源は古くから使われてきた「心置き(こころおき)」という言葉にあります。心に何かを引っかける、あるいは相手との間に敷居を「置く」感覚が転じて、遠慮や警戒を表すようになりました。つまり、「置くもの(壁)がある=気のおける関係」、「置くもの(壁)がない=気のおけない関係」という図式が本来のロジックです。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。