快斗が危険を冒してまで怪盗キッドを演じ続ける理由は、私利私欲のためではない。彼が探しているのは、不老不死の力を宿すとされる伝説の宝石「ビッグジュエル・パンドラ」だ。
初代キッドであった父・黒羽盗一は、マジックの最中の不慮の事故で命を落としたとされていた。しかし実態は、パンドラを狙う謎の闇組織によって暗殺された可能性が極めて高かったのだ。快斗は父の無念を晴らすため、そして組織より先にパンドラを見つけ出して破砕するために宝石ばかりを狙い続けている。
月光にかざして赤く光らない宝石には興味を示さず、確認した後はあっさりと所有者の元へ返却する。その独特な美学と一貫したポリシーこそが、彼を単なる犯罪者ではなく美しき義賊たらしめている理由と言えるだろう。