約9年の時を経て『トイ・ストーリー4』に登場したボー・ピープは、かつての淑やかでおとなしいイメージを完全に覆しました。ピンク色の水玉ドレスのスカートを裏返してブルーのケープへと変え、下半身は動きやすいパンツスタイル(ズボン)へと刷新。トレードマークの羊飼いの杖(ステッキ)は、高所を滑走したり敵を威嚇したりする万能ギアへと進化を遂げました。
この変化は、単なるビジュアルのマイナーチェンジではありません。「誰かのおもちゃ(Owned Toy)」として子供に愛されるのを待つ受動的な生き方を捨て、アンティークショップを抜け出し、移動遊園地を拠点とする「持ち主のいないおもちゃ(Lost Toy)」として自立した証です。右腕が破損した際には自らテーピングで補修するなど、陶器特有の脆さを克服する逞しさを身につけています。
彼女に付き従う三頭立ての羊たち(名前はそれぞれビリー、ゴート、グラフ)も健在で、ボーの指示のもとで車の運転を補助するなど抜群のチームワークを披露。守られる対象から、仲間を牽引するリーダーへと変貌を遂げた姿は、近年のピクサー作品が提示する現代的な女性像を色濃く反映しています。