足の指を強打した直後、単なる打撲なのか骨折なのかを判断することは容易ではありません。しかし、症状の現れ方を細かく観察すると、骨折を疑うべき明確なサインが存在します。
打撲であれば腫れや痛みは数日でピークを越えて徐々に引いていきます。一方、骨折の場合は時間の経過とともに紫色〜黒色の強い内出血が広範囲に広がるのが特徴です。また、指の軸方向に軽く圧迫を加えたときに激痛が走る「軸圧痛(じくあつつう)」や、指が不自然な方向を向いている場合は骨折の可能性が極めて濃厚です。
多くの人が「歩けるから骨折ではない」と思い込む背景には、足の構造的な理由があります。足の指の骨(趾骨)は小さく、歩行時に体重の大部分をかかとや足裏の中央部に逃がすことができるため、骨が折れていても痛みを我慢しながら移動できてしまいます。しかし、これは患部に無理な負担をかけ続けている状態に他なりません。